
中野 記世彦 様 (なかの きよひこ)
株式会社ナカノザダイレクト 代表
インターネット上でヘアケア商品を販売するナカノザダイレクトの代表。2002年に事業を始めて以来、梱包以外の全てを自ら手かげ、注目のサイトへと押し上げた。最近ではオリジナル商品もリリースし、今後も目が離せない。
■ナカノザダイレクト
―――今なさっているお仕事について紹介してください。
インターネット上でのヘアケア商品全般の個人への販売やね。ヤフオクとか楽天での。
梱包以外は全部自分でやってるよ。最近はデザイン的なものや、動画の編集とかを一部外注したりしてるけど、最初は全部自分でやってた。
―――今のお仕事に就いた経緯というのは?
親が美容室を経営しててね、いずれはそっちの経営をやろうかなって考えたりして。いずれにせよ、商売人の子なんでね、やっぱり商売がしたいなっていうのがあったな。 で、大学卒業して商社に入社してサラリーマンになって。採用されへんからもちろん会社には言ってなかったけど、サラリーマンになったのは将来商売する上での勉強のつもり。当時は人から給料をもらうのがイヤで、しかもしっかりノルマを達成しても達成してないヤツと大して給料が変わらんのもイヤやった。
売り上げを10倍にしたら10の給料が欲しいし、10分の1やったら10分の1でいいし。
まぁそんなんはわかってはいたんやけどな。商売人の子やから、そもそも会社にずっと勤めるっていう概念自体あんま持ってへんのよ。一生勤め続けるなんて想像もつかへんし、ずっと何の商売しよ、何の商売しよって考えてた。
そこで丸々2年間モノを仕入れて売ってお金を回収するっていう流れを一通り勉強して辞めて。それから6年ぐらい美容の修行に入って、借金して自分の店持って。
店開く時って、内装工事とか準備してる時はずっと暇やねん。それで、ちょっと時間あるし小遣い稼ぎに美容室で売るシャンプーやなんかをヤフオクで売ろうって考えて。そしたら小遣い稼ぎのつもりがだんだんと美容室より儲かるようになってしまって、店の方は親父に任せて自分はこっちを本業にしてしまってん。
―――今のお仕事されている中で大変だなと感じられることとか、逆にやりがいを感じる部分というのは?
大変なのはねぇ・・なんやろ。あんまり大変とは思わへんなぁ。好きでやってるからね。寝る時間もそこそこあるし、休みも週に1日は大体あるし。普通のサラリーマンさんからしたら週休二日ないと辛いかもしらんけど、自営業者からしたら週に1日あれば十分やし。結構、娯楽チックな、動画乗っけたりとかして楽しくやっとるし、嫁と二人でやってるだけやから人間関係もないしな。
やりがいを感じるのは、メルマガをうって「こんなんどうですか」って提案した時にお客さんが反応してくれて買ってくれたりするのが嬉しいな。この間もシャンプーオリジナルで初めて作ったんやけど、自分が作ったものが売れたり、それでなくても自分が「これ良いですよ!」ってすすめて買ってもらって「あぁ、やっぱり中野さんの買ってよかったわ」って言ってもらえるのが嬉しいかな。
―――高校の時や大学の頃はどんな将来を描いてました?
小学校の卒業文集で「将来何になりたいか」ってところで、社長になりたいって書いてたんよ。親父に憧れてたんやろな。それ以外に想像がつかなかったんやろな。 ウチは極端なのかも知らんけど、全然違うんやんか。
例えば、ちょっと車運転してても、あ、この店はやってんな、従業員何人働いてんなとか、会話もそんなんばっかり。たぶん親父も俺のことガキと思ってなくて。店とか入っても「ここ暇やのに従業員こんなにいて大丈夫なんかな」とか、「ここの駅前で弁当屋やったら絶対はやるな」とか言ってて、自然とそういうところに目がいくようになってた。でも、そんな話友達とする機会ないから、親父とそんなんばっか話しててってのが普通とちゃうんやなってことに最近やっと気がついてきて。
―――学生時代の経験で活かされていることっていうのはどんなことですか?やはりお父さんの影響は大きいんでしょうか?
それは絶対大きい。あくまで確率論やけど、商売して成功してる人って、だいたい親も商売人だったりするのよね。だって社会に出て商売始めるまで20年間のアドバンテージってすごいもん。そら勝てへん。収入が安定なのが当たり前なんて概念はまずないし、自分が働いてなんぼやしな。そういう感覚的な違いは大きいよ。
だから、確率的にいえば起業して商売して成功してるのは俺たち商売人の子が多いし、失敗してるのはやっぱりサラリーマンの子、公務員の子とかが多い。でもな、当たり前やけど、あくまで確率の話やねん。サラリーマンの子でも学生の時にシステム会社を10億円で売って、今は金には困らん生活してるって人とかもおるし。
―――サラリーマン時代の経験で今に活かされてることはどんな部分ですか?
当時の直接の上司の人がめちゃくちゃ厳しくて、めちゃくちゃわがままで、もう大嫌いやってん。でも、その人の下でよかった。それこそめっちゃわがままやったけど、結果はしっかり残してた。結果さえ残せば何してもええやろみたいな人やって、大企業やったし会社には馴染まんかったやろうけどな。朝平気で来なかったり。でも絶対数字は残してた。めちゃくちゃ仕事できる人やった。当時はそんなんめちゃくちゃ嫌いやってんけど、最近謝って仲直りしたりして。あの人の下でよかったと思うな。
―――最後に今の学生にメッセージを。
偉そうなこと言える立場じゃないけど、学生のメッセージは2つかな。
まずは、
イメージして欲しいということ。イメージが具体的に出来れば絶対できるのよ。インターネットでモノを売ろうと思ったら、ホームページ作らなあかん、それをイメージしたらページ作るために本を探したり調べたりするやん。で、HPにするためにラジオを流そう、そのためには音の拾い方を勉強したりとか自分で目標に到達するための階段を作るやん。階段さえみつかったら絶対にできるで。
例えば、研究者になって遺伝子組み換えのこれを作りたいとか完全に固まったら、より人生出来ることがふえるし、日々の生活が楽しい。これをクリアーするために何しようかって考えてくるやん。目標のためにこれを勉強しようとか、遺伝子組み換えの第一人者にちょっと会ってみようとかなるやん。
イメージさえしたら絶対実現出来るし、逆にイメージせんかったらできへんよ。
よく人からいわれるのは、「もっと大きくしたらどうですか」ってこと。大きくっていうのは、人を雇ってとかな。でも俺は、一人でどれだけできるか挑戦したいねん。人を雇ったらその人の人生も責任もたなあかんし、機嫌が悪くても話しかけたりもせなあかんしさ。1回しかない人生、誰にも気を使うことなく仕事していきたいねん。サラリーマンは上司のゴマもすらなあかんし、後輩の面倒もみなあかんし、歓送迎会もいかなあかんし。でも俺は1回しかない人生の中で、寝たい時に寝る、起きたい時に起きる、今日は仕事したくないから休む、そんな風に生きたい。そんなのサラリーマンではないから出来るわけやん。そらしっかり自分で仕事はするから収入があるわけで、単純労働時間は絶対長いしな。人を雇ったら気も使わなあかんし、勝手に休んだりもできへんし、そんな人生がイヤやから一人でどれだけ稼げるかっていう挑戦をしてんねん。
何が言いたいかっていうと、そもそも俺は人を雇って大きくするっていうイメージ自体を持っていない。そんなんいくら人から言われても俺の中ではノーや。売り上げ伸ばすイメージはあんねん、俺と嫁でな。ぼんやりと具体的なイメージも、コレとコレとこれやったらいけるんちゃうかなっていうのも見えてきてんねん。絶対イメージしたらできる。イメージしてたらアンテナにどんどんひっかかってくるから。念じれば叶うとかよく言うやんか?でも、ただ寝てて「あ〜俺金持ちになりたいな」とか言ってもそれは無理や。金持ちになりたいならもっと真剣に考えなあかんねん。こういう家に住みたいから収入はこれくらいにならなあかん。その収入になるためには一日あたりこれだけの売り上げをあげなあかん、これだけの売り上げをあげるにはこれだけのお客さんが確保出来なあかん、そのためにはHPのアクセス数がこれだけないとあかん、っていうのを、これだけのアクセス数のためにこういうページをつくらなあかんっていうようにな。こういうSEOをかけてこういうページをつくらなあかんっていうのを、どんどんどんどん逆算出来るやん。それさえできたら絶対できる。
俺でできたんやから。同級生呼んできて聞いてみたら、絶対に「コイツでできたんなら絶対できる」って言うし。 それから、
今しかできないことをしてほしい。勉強もそうやし、海外旅行もそうやし、遊びも経験も、バイトもそうやな。社会人になったら、10日間仕事休んでインド行くとか、世界一周旅行するとか無理やもん。金なんかどうにでもなるからな。プロミスやアコムはあかんけど、金は親から借りて後から返したらいいしな。
一番見てて悲しいなと思うのは、経験をするためじゃなくて、金を稼ぐために、それもなんかようわからんカバン買うためにバイトするとか、そう言うのは最悪や。海外旅行に行くんです、そのためにバイトしてるっていうのも俺はあんま賛成できひん。バイトで経験できることっていうのも絶対あると思うし、そういう意識を持ってないとあかんと思う。俺も大学のあの頃にもどったらもっと勉強したい、遊びしたい。500万くらいまでは親に借金してでも、それくらい遊びたい。それくらい社会人になってからちょっとがんばったらかえせるやん。就職したらもう無理やからな。
―――どうもありがとうございました。